お金の基礎知識

2016年02月18日

災害にそなえて、やっておきたいお金のこと

まもなく3月11日。あの災害は私たちにたくさんの教訓を残してくれた。

どんなに気をつけていても、備えていても、災害は避けられないことある。お金についても、「万一災害にあったら」を考えて準備しておくことが大切だ。

災害への備えには、いくつかの視点がある。ひとつだけでは不十分。次の4つ、すべての準備をしておきたい。

  • 1)モノ:いわゆるハード面の備えだ。非常用の水、食糧、停電用の明かり、スマートフォン等の充電器などを、持ち出し用のリュックなどに詰めておくと心強い。小さい子どもがいる家庭は、粉ミルクや紙おむつなども忘れずに。
  • 2)避難情報:ソフト面も大事。避難場所や、緊急時の連絡方法を各人で、また家族で確認しておこう。電車やバスが止まった時の帰宅方法もチェック。
  • 3)保険:建物や家財については、火災保険と地震保険で備える。車は車両保険で、ケガや病気については、医療保険などで備えておこう。災害での損失や出費のかなりの部分は、保険でカバーできる。

そして、4番目がお金のこと。非常用のリュックに、千円札を10枚ほど入れておくと安心だが、持ち出せないこともある。家が燃えた、壊れた、流されたなどの被災時は、キャッシュカードや通帳、印鑑などがなくても、一定の手続きで預金の払い出しなどに応じてくれる金融機関は多い。つまり、自分がどこに口座を持っているか、どこと保険を契約しているか、きちんとわかっていることが重要だ。

複数の銀行や証券会社に口座を持っていて、使っていない口座があったり、保険には入っていても保険会社や保険の種類があやふやだったりすると、災害で通帳や保険証券がなくなった時、どこに請求すればいいのかわからない。預金も保険も、請求しなければ払われない。こんな事態は絶対に避けたい。

そのためには、お金を預けている金融機関、契約している保険会社の一覧を作っておくことだ。口座番号や証券番号も書き添えておこう。一覧表を紙でつくったら、職場の引き出しなど自宅以外の場所にも保管しよう。

おすすめは、パソコンで一覧を作り、クラウドに保存するというもの。自分のパソコンが水没するなどして壊れても、どこのパソコンからでもアクセスできるし、いつでも簡単に最新の情報に更新できる。普段から、複数の金融機関の口座を一覧できる資産管理ソフトや家計簿アプリなどを使っていると、災害時には大いに役に立つ。

お金の情報は、家族と共有しておくことも大切だ。たとえば、お金や保険の管理を一手に引き受けていた妻に万一のことがあると、残された夫はどこに何がいくらあるのかわからず、途方に暮れてしまう。預金や保険を請求しそびれるリスクも大きい。ふだんから、一緒に家計口座でお金を管理した上で、互いの個人口座と保険情報を知らせ合っておけば万全だ。

災害の規模が大きいと、金融機関からすぐにお金をおろせないこともある。そんなときのために、違う金融機関の口座を最低2つ持っておくと安心だ。メインバンクとサブバンク、銀行と証券会社でもいいし、夫と妻で違う銀行を使ってもいい。

災害は、忘れたころにやってくる。「もう大丈夫」なんて油断は決してせず、年に1度、非常用の食糧や水を新しくするタイミングで、お金の災害対策、家族で確認したいですね。

クラウド:インターネットを介して外部のサーバにデータを保存・アクセスする仕組み。無料から有料まで複数の会社がサービスを提供している。

みずほ銀行「おうちのおかね」メルマガ2014年9月より 引用

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